ジョン・レノンの殺害犯の仮釈放申請が却下
現地時間2018年8月23日、ジョン・レノンの殺害犯マーク・チャップマン受刑者の10回目の仮釈放申請が却下されました。「New York Daily News」「NME」などのメディアが報じています。
マーク・チャップマンは現地時間8月23日、ニューヨークの更生保護委員会に申請を却下されたため、引き続き刑務所に留まることになるとのこと。チャップマン受刑者は、2000年から現在まで10回の仮釈放申請を行いましたが、すべて却下されています。チャップマンが再び仮釈放を申請できるのは2年後となります。
無期刑では服役後、20年が経つと仮釈放を申請可能
チャップマンは1980年12月に、ビートルズのジョンレノンを彼のニューヨークの自宅の入り口で射殺。その後、第2級謀殺の罪で有罪となり、20年から終身までの無期刑を言い渡されました。無期刑では服役後、20年が経つと仮釈放を申請することが可能になります。
オノ・ヨーコは申請に対し手紙で反対の声
なお、ジョン・レノンの未亡人である、オノ・ヨーコは今回もチャップマンの申請に対し反対の声を上げたと見られています。
ヨーコはマーク・チャップマンが仮釈放を申請するたびに、委員会に手紙を送っており、釈放の反対を表明しています。チャップマンの釈放は、彼女自身およびジョンの息子であるジュリアンとショーンに対する直接的な脅威となると主張しています。
仮釈放却下の原因は?
ニューヨークの仮釈放委員会によれば、チャップマン受刑者の仮釈放を却下した原因は、「ジョンのファンなどからのチャップマン受刑者への報復の懸念、社会の福祉と安全への影響を考えて」とのこと。現在チャップマン受刑者は、ニューヨーク西部のウェンディ刑務所に服役しています。
仮釈放の審議会が行われた日、ジョン・レノンの記念碑(ストロベリー・フィールズ)があるセントラルパークに、ジョンのファンや政治家が集結しました。そしてチャップマン受刑者の仮釈放の却下を求め、抗議デモを行っています。